北海道と沖縄、日本の両極端に位置する2つの都道府県ですが、部屋干しの頻度を比べると北海道と沖縄では理由が異なりながらもどちらも多い傾向があります。

まず北海道の場合、冬の寒さと積雪が大きな要因になります。外は氷点下が続き雪も降り積もるため、洗濯物を外に干すのが現実的ではありません。そのため、暖房の効いた室内に干すことが一般的になります。

特にストーブやファンヒーターを使うと室内の空気が乾燥しがちなので、洗濯物を干すことが加湿の役割も兼ねており、むしろ生活習慣として定着しています。北海道では「冬は部屋干しが当たり前」という感覚に近いといえるでしょう。

一方で沖縄は、気候がまったく異なります。沖縄は気温が高く日差しも強いため、本来であれば外干しに向いている環境のはず。しかし、ここで問題になるのが湿度の高さと雨の多さです。

梅雨や台風のシーズンには連日湿った空気に包まれ、洗濯物を外に干しても乾きにくいどころか、生乾き臭やカビの原因になってしまいます。そのため、除湿機やエアコンを使いながら室内で干す人が多くなります。沖縄の部屋干しは「気候のせいで仕方なく」という要素が強いのです。

こうして比較すると、北海道は「冬の生活習慣としての必然」、沖縄は「湿気や天候によるやむを得ない対応」という違いがあります。結果的に、どちらの地域でも部屋干しは多いですが、北海道では季節的に集中して行われ、沖縄では年間を通じて天候次第で繰り返されるという特徴が見えてきます。

なお、年間を通しての部屋干し頻度で見ると、沖縄のほうが多いと考えられます。北海道は冬の長い間(11月から3月頃まで)、気温の低さや雪の影響で外干しが難しく、部屋干しが中心になります。しかし、春から秋にかけては気温も上がり空気も比較的乾燥しているため、外干しが可能な日が多くなります。

一方沖縄は、一年を通じて気温は高いものの、湿度や降雨量が非常に多い地域。梅雨時期はもちろん、夏はスコールや台風、冬は意外に曇天が続くこともあり、安定して外干しできる日が限られます。加えて湿気がこもりやすいため、外に干しても乾き切らずに生乾き臭が残ることが多く、結果的に除湿機やエアコンを使っての部屋干しが習慣化しています。

つまり、北海道は「冬に集中して部屋干しが増える」一方で、沖縄は「一年を通じて断続的に部屋干しが必要」になるため、年間トータルでは沖縄のほうが部屋干しの頻度が高いといえるのです。

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