水がきれいになるプロセスは、水の浄化または水処理と呼ばれいくつかのステップを通して行われます。これにより、飲料水として安全に使用できるようになるわけです。

一般的な水の浄化プロセスは次のような流れとなっています。これらのプロセスを経ることで、水は飲用や使用に適した状態に浄化されます。

沈殿

最初に大きなゴミや土、砂などの不純物を取り除くため、水を沈めて重力の力でこれらの物質を沈殿させます。

凝集・凝結

沈殿では取り除けない微細な粒子に対して、凝集剤(薬剤)を加えて粒子をくっつけ、大きな塊(フロック)にして取り除きやすくします。

ろ過(フィルタリング)

水を砂や炭などのフィルターを通して、さらに小さな粒子や有機物を取り除きます。

消毒

最後に、水に残っている可能性のある細菌やウイルスを殺すために、塩素やオゾン、または紫外線(UV)を使って消毒します。これにより、病原体が取り除かれます。

なお、水道水が飲める理由ですが、水道水が非常に厳格な基準に基づいて浄化され、安全に飲用できる状態に保たれているからです。

一般的に、各国では水道水の品質を管理するための法律や基準があります。日本の場合、水道法に基づいて水質基準が定められており、放射性物質、有害な化学物質、細菌、ウイルスなどに対する基準が厳しく管理されています。定期的な検査も行われ、水が基準を満たしていることが確認されています。

なお、浄水場で処理された水には微量の塩素が残されています。これは、配水管を通る間に新たな細菌やウイルスが発生しないようにするためです。この残留塩素は飲んでも安全なレベルに調整されており、家庭の蛇口に届くまで水質を保護しています。

水道事業者は、配水網全体で定期的に水質をチェックしており、問題が発生すれば早期に発見し、対応が行われる体制が整っています。水が安全に飲める日本に生まれたことを、ぜひとも感謝したいですね。

 

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