有限会社ホテイ産業研究所は、人と共生できる微生物(バイオ)と酵素、触媒を組み合わせた独自の環境技術を開発し、これまでに公共トイレや自然公園、学校などさまざまな場所で清掃や美化の支援を行っています。この技術の基盤となるバイオは、単なる微生物ではなく、地球環境そのものを支える重要な存在です。
バイオとは「生命」を意味しますが、一般的には微生物(菌)として認識されることが多いです。バイオは、地球上のあらゆる環境に生息し、砂漠から南極の氷の中まで適応する力を持っています。悪臭や病気の原因となるバイオもありますが、それ以上に人間や環境に役立つバイオが多く存在し、自然浄化や健康的な環境の維持に貢献しています。
このバイオを活用したホテイ産業研究所の洗浄技術は、人と環境に優しい「バイオメンテ方式」として広く支持されています。バイオメンテ方式では、海岸や山林の砂地に生息する微生物をはじめ、酵素や触媒、植物系の資材などを現場に応じて組み合わせることで、自然の浄化作用に近い効果を実現しています。このため、万が一配管が破損して漏水が生じたとしても、周囲の環境に悪影響を与える心配がありません。
バイオ水を使用したトイレでは、微生物が汚れを分解し続けるため、清掃直後の状態に戻そうとする自然な働きが期待できます。その結果、汚れが溜まりにくくなり清掃の手間が軽減されるだけでなく、洗剤などの化学薬品の使用量も削減できるためコスト面でも優れています。また、この洗浄技術は臭いや汚れの除去だけでなく、大腸菌の殺菌効果にも高い有効性を示しており、安全で衛生的なトイレ環境の維持に貢献しています。
現在、公共トイレの清掃管理においては、清掃にかかる労力やコスト、薬品使用による二次汚染、さらには3K(きたない・くさい・きつい)といった課題が指摘されていますが、ホテイ産業研究所はこれらの問題を解決し、清潔で魅力的なトイレ環境を提供するため、「自然によりそう」環境技術のさらなる開発に取り組み続けています。
有限会社ホテイ産業研究所
代表取締役 白石 工